ルーマニアにてグリガ氏制作による最上級バイオリンです。
2012年製作、ラベルにGliga氏直筆サイン。

新品ではございませんが、ほぼ新品に近しいと申し上げて差し支えないコンディションです。
そして裏板は希少な一枚板、別名OPB（One Piece Back）。市場では滅多に出回りません。

現在同等クラス品は大手楽器店にて50〜60万円で販売されています。

マエストロは年間製作本数が非常に少なく、現代の新作バイオリンの中でも間違いなく世界トップグレードの木材が使われています。特にこの個体は裏板に奢られた珠玉ともいうべき美しさの一枚板が楽器を芸術の域まで昇華させております。

この楽器の精巧な作りは細部に至ります。全体の虎杢目、彫りの表情など所有して眺めているだけでも悦に浸ってしまいます。

音色に関してはGligaらしい深く甘美な中低域が印象的ですが、見事に整えられた全体のバランス、幅広い音色とワイドなダイナミックレンジからは弦楽器としての性能の高さを感じます。
やはりGligaマエストロが市場で極めて高く評価されていることについては納得するほかございません。

そしてMaestroモデルは数百年単位での使用を想定して作られているため、長期所有によって更に鳴りが良くなってゆき、楽器としての価値がさらに高まる類の良質な楽器です。
経年時間を味方にモダン、オールドと世代を超えて歩んでゆける「本物」の個体です。
現段階では生まれたての楽器であるとご理解いただいて、長くお付き合いいただけたら良いかと思います。

◆付属品
・ケース　Gig Case角形
・弓：3万円クラスのブラジルウッドのものと思われます。
　　　毛替えは当面必要ございません。
・松脂：LETO 新品
・肩当て：軽量樹脂タイプ新品

ヨーロッパの良質なバイオリンは値上がりが続いています。
世界的な木材不足＆インフレや円安等の影響から、今後もお値上げせざるを得ない状況です。
Gligaの相場は上昇傾向にあり、本モデルも遠くない将来には店頭価格が70〜80万円程度になってくるかと思います。